こんにちは。
長野市で結婚相談所En:courage(エンカレッジ)の代表をしている宮下です。
このブログは婚活中の皆さんが疑問に思うことや不安に思うことを解消してもらうために書いています。
本日のテーマは「知らないうちに僕たちはきつい人間になっていないか？」です。
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知らないうちに僕たちはきつい人間になっていないか？
4月に入って前半まで結構暖かかったというか暑いくらいだったんですけれども、中旬がものすごく寒くて、なんだか冬に戻ってしまったのような感じがしました。
なんか、この天気を見ていてちょっと思い出したことがありました。皆さんは「北風と太陽」っていうお話を覚えていますでしょうか？ 確かイソップ寓話の中の一つのお話です。
内容については皆さん小さい頃にアニメとか絵本とかでご存知だと思います。
ざっとおさらいをすると、北風と太陽と旅人がいて登場人物はこの3人です。
北風と太陽が、どちらが偉いか喧嘩を始めます。この喧嘩の決着をどうしようかと考えた時に、旅人の着物を脱がせたほうが勝者であるということを思いつき、競争を始めます。
北風と太陽でこの旅人のコートをどうやって脱がそうかっていうことで物語は進んでいくわけです。
北風は強くて冷たい風でそのコート吹き飛ばしてしまえと考えて強い風を当てます。しかしながら、旅人は風が吹くたびに寒いのでこのコートを飛ばされまいとして、コートを手でギュッと押さえて飛ばないように耐える。
一方で、太陽の方は暖かくて穏やかな陽の光で旅人を照らすわけです。そうすると旅人は暖かくて気持ちが良い。少し暑くなってきたなと感じた旅人は自らコートを脱ぎ、太陽が勝ちましたっていうお話です。
このお話を僕たちは小さい頃に聞かされていくつかの教訓を得たかなと思います。
一つ目の教訓は、冷たい態度であったり強引な姿勢で物事を動かそうとしても、相手は心を閉ざしてしまう。それどころか、頑なに拒否するばかりになってしまう。 一方で明るく穏やかな光で照らし続ければ相手は心を開いてくれるようになる。
二つ目の教訓としては、事を急いで手っ取り早くやろうとしてもうまくいかない。時間かかるけれども着実に誰もが前向きな気持ちになれば成果が出る。
まぁ、小さい頃に聞いて何度も何度も聞いて、耳にタコができるほど聞いたよなお話ですよね。
この北風の北風と太陽というお話については、今を生きる僕たちにも深く腹落ちするような気がします。
特に婚活とかをしていて、自分の人間関係と照らし合わせてみると…
「こんな北風みたいに当たりが強い人いるよなぁ」とか「太陽のような人に出会って自分の心も暖かく温かくなって救われたなぁ」って実感できる人も多いんじゃないですかね？
最近はですね、世の中どんどん便利になってきたのでコミュニケーションのコストが下がりましたよね。
LINEで無料で通話もできますし、Twitter でも簡単に人とコミュニケーション取れるようになってきました。そういったコミュニケーションが当たり前になると、面倒な事というか無駄な事がどんどん削ぎ落とされていって、直接的な表現にどんどん変わってきています。
特に Twitter なんて140文字で自分の考えを表現すると思います。そして人への返信だって140文字で表現します。
そうなるとやっぱりほぼ直接的な表現で相手に伝えるしかないわけですよね。そこまでに至った背景も分からないし、雑談したり滲み出るその相手の人柄っていうのを実感するっていう機会がどんどん減っていると思います。
僕達が今求めているのは効率ですので、その人の考えなど分からずにちょっとした言葉尻で相手をシャットダウンしてしまっています。
「料理の質問を聞いてくるってことは私に全部家事を押し付けるつもりなんだ！」
「いきなり年収とか勤め先の事を聞いてくるなんて俺をATMとしてしか見ていないのか！」
やっぱり効率重視で会話を進めていくと、何かしらコミュニケーションにトゲが入ります。
短い言葉では相手に対して自分の考えを全て表現するのは難しいですし、逆に相手からもらう言葉っていうのは、その真意がわかりづらくなっていると思います。
このため知らず知らずのうちに僕たちは北風のように冷たい人間になってきているんじゃないでしょうか？
特に自分の意見と相反するように見えるものに対して過剰に反応してしまうというのが今の世の中ですよね？(本当に考えが違うのかは文脈を見ないと判断できない)
こんな時代だからこそ僕たちは北風のように効率重視のコミュニケーションよりもポカポカと暖かい太陽のようなコミュニケーション取れる人を求めているんじゃないかなと思います。
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