仲人から見て結婚がしにくくなっている現状について

婚活講座

こんにちは。
長野市で結婚相談所En:courage(エンカレッジ)の代表をしている宮下です。

このブログは婚活中の皆さんが疑問に思うことや不安に思うことを解消してもらうために書いています。

本日のテーマは「仲人から見て結婚がしにくくなっている現状について」です。

 

 

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仲人から見て結婚がしにくくなっている現状について

年末年始、実家に帰られて親から「結婚はまだなの?」「早く孫の顔が見たいんだけど」とうるさいことを言われて辟易として実家から帰られた方も多いのでは無いでしょうか?

そして、「このままだと本当にマズい」と思って婚活を始めようと考えた方も多いかと思います。

今日は婚活を始めた方に対して更に耳の痛いことを言って追い打ちをかけることになるかと思います。 とはいえ、言い放しは良くないと思いますので対策についてもお話します。 会員さんが僕の結婚相談所に入る時に最初に話す話です。

僕は結婚相談所を運営していて、結婚できない人の思考回路というものが見えてきました。

ケチ、金遣いが荒い、ズボラ、そもそも異性を敵視しているなど性格の問題はたくさんありますが、多くの人は性格が悪いわけではありません。

さすがに性格が悪いということを理由にしてしまうと話が先に進まなくなってしまいますので、ここでは割愛します。

では、なぜ性格が悪くも無い普通の人で結婚に苦労する人が多いのか? その原因は2つあります。

  • 結婚は自然にできると思っている
  • 男が仕事をして、女が家庭を守るという化石のような価値観にこだわっている

順に解説していきます。

結婚は自然にできると思っている

多くの人が口を揃えて言います。 「本当は婚活ではなく自然な出会いが良い」ということです。

ただね…もうこのご時世で自然な出会いなんか期待してもしょうがないんです。

そもそも自然な出会いって何でしょうか? 一般的に言われるのが出会いを目的としない場で知り合うことですよね。

職場での出会い

例えば職場の出会いを考えてみましょう。
偶然同世代でお互いが気に入るような異性が職場にいることってあるでしょうか?

毎年じゃんじゃん採用を行うような大企業でしかそんな環境は無いですよ。
そうであったとしても最近はハラスメントとかに敏感なので、仕事で出会った人に対して男性は簡単に誘えないですし、女性だっていきなりご飯とか誘われたら構えてしまいますよね。

つまり、片思いの状態で誘ったら職場内恋愛を経て結婚するのって成立しづらいんですよ。 2人きりでご飯に行くことが難しいとなかなか交際にだって発展しづらいでしょ?

かつて職場内結婚が全盛期であった頃っていうのは、会社の上司や同僚たちのお膳立てがあったうえで成立していました。
でも、現代になって「君たちなかなかお似合いだな。ちょっと2人で食事にでも行ったらどうだ?」なんて上司が言おうものなら、どうなるかは分かりますよね?

その証拠に職場内結婚をする人の割合は減っています。

まぁ、どんなに減っていると言ってもハラスメントにならないように注意を払い、異性を誘う人というのはいますので結局は行動したものが勝ちます。

趣味のサークル、習い事

では、ほかの出会い方はどうでしょうか?
例えば、趣味で集まるサークルとか習い事で男女が集まることってありますよね。

みんなが好きな自然な出会い方だと思います。

僕の結婚相談所に面談に来る方も、出会いの場として利用したことがある方も多いです。
「そういった場に行ったのであれば好みの異性の1人や2人いたのではないですか?」と僕が尋ねると、「いたにはいたのですが、ここは異性を誘う場ではありませんでしたので…
なんと、異性との出会いを求めて参加したのに、せっかく好みの異性がいても声をかけられない人が多いのです。

声をかけられないというと語弊があるかもしれませんね。
最近は、みなさんどことなく「異性を誘っても良い場」と「異性を誘ってはいけない場」を分けて行動しているように思えます。
なんなら集まりによっては場の秩序を保つために「異性目的/ナンパ禁止」としているところもあるくらいです。
つまり、声をかけるのを自重しているということですよね。
(っていうか大体みんなそれ目的なんじゃないのかよ…)

じゃあ、サークルとか習い事で発生する自然な出会いも難しいですよね。

結局自然に出会って、気がついたら両思いとか無い

色々な出会いのきっかけを見てきましたが、最近はハラスメントにつながるような振る舞いを自重する人や、場の空気を読む人が多いおかげに「自然な出会い方」ができなくなってきています。 まぁ、ここまで来ると自然な出会いとは一体…って疑問も出てきますが。

そうは言っても、多少場の空気を乱すリスクを取ってでも、自分の結婚のために行動する人も中にはいますので、そういった方はどんな環境でも結婚をしていきます。 結婚につながる出会いかどうかはその人の出会いの使いようということだと思います。
そもそも、勇気を出して主体的に行動するということは、ある種不自然でみなさんが言う自然な出会いというものからは離れることだと思います。

じゃあ、みんなが異性に声がかけられない意気地なしばっかりか?と聞かれるとそうでもありません。自然な出会いができないと嘆く人がいる一方で、マッチングアプリや婚活パーティーのような「どうぞ!お互いに声を掛け合ってください」という場あれば、積極的に声をかけられる人が多いようです。

そう、やっぱり結婚する人は何かしらの出会いがあったときに行動ができる人です。 ただ待っていてお互いに両思いになって、自然と帰る時間が一緒になって、自然と帰る方向も一緒になって、そこから仲が発展して…なんて事はありません。

ある種不自然なくらいにどちらかが行動をしない限りは自然と結婚することには繋がりません。

男が仕事をし、女が家庭を守るという化石のような価値観にこだわっている

先程までは出会いが無いのに積極的に動かず、自然に男女が出会えることを祈っている人ばかりだとお話しました。

次は、出会いはあったけどマインドがNGで結婚できないというお話をします。
このマインドというのは令和というか時代が新しくなればなるほど必要なマインドです。

最近の僕たちを取り巻く環境

まずは最近の社会の状況をざっとおさらいしておきましょう。
日本では欧州や北米の先進国を見習って、男女の差別を解消するように動いています。

具体的には進学する上での男女の差別を無くす。就職する上での男女の差別を無くす。仕事をする上での男女の差別を無くすといった具合です。

実際に世の中はその通りになっているかは置いておいて、今どきの流れとしては男女の差別を無くすようにみんなが考えて動いています。

ただ、昔からある価値観を変えようとすると色々と歪みが発生することがあります。 男女参画社会、一億総活躍社会を目指すと銘打って女性の社会進出を推し進めてきました。
その目論見の一つとしてあったのは、不景気によって企業が実質賃金下げざるを得なくなり、その下がった賃金の分を女性に稼いでもらうという下心があったのかもしれません。
もちろん、社会進出をしたいという女性に対する差別撤廃という考えはあったとは思いますが、大きな原動力となったのはこちらのような気がします。

それまで給料が高く、何もしなくても昇進昇給していった男性としてはたまったものではなく、結婚後は働かなくても良かったのに家計のために働かざるを得なくなった女性としてもたまったものではないのが現代です。

別にどちらが良い悪いの話をしていません。 活躍したい人がより活躍しやすい環境になった裏で、仕事ができなくても、働きたくなくても生きていきたかった人たちが割を食い始めただけの話です。 時代を進めても、時代を元に戻してもどちらかの人が困るだけなんです。

社会の変化に伴って僕たちの考えはアップデートされたか?

社会の状況のおさらいはここまでにしておきまして、ここまで社会の価値観が変わるということは、僕たちは当然結婚に対する価値観もアップデートしていかなければなりません。

具体的には今まであった「男が仕事をし、女が家庭を守る」という化石のような価値観です。
令和の今ではさすがにこの価値観ではやっていけないのは容易に想像がつくことと思います。
(一部高収入な家庭はこの限りでは無いと思いますが。)

今から皆さんの考え方をアップデートしていきます。
「そんなの分かっているよ」と思いましたか?
「私は女性だからそんな古い価値観はそもそも持ち合わせていません」と思いましたか?
いや、少なく見積もってもこれを聞いている人の半分は絶対分かっていないので最後まで聞いてください。
女性だろうが男性だろうが「男が仕事をし、女が家庭を守る」という価値観だからお話をしています。(こう言い切る理由は後で説明します)

まず、明治安田生命が2019年に子育て世代に対して行ったアンケートについてお話していきましょう。

この調査はちゃんと子育てしている人の世帯年収を調査したものです。
つまり、想像で「結婚するにはこれくらいの年収が必要」といっているものではなく、実際に子育てをしている人たちにアンケートを取り「世帯の年収はいくらか?」と聞いたものです。
これがわかれば、自分が結婚したときに必要な世帯年収も分かりますし、相手に求める年収も分かるかと思います。

結果は755万円だったそうです。
日本人の平均年収を考えると多分もっと低くても結婚して子育てはできるとは思います。ですが、平均的な生活をしたいならこのくらいが必要ということでしょう。

世帯年収が755万あれば良いと言うことが分かったら、次は実際にいくら稼げれば結婚生活が成り立つだろうかと考えてみましょう。

転職サイトのdodaから引用すると30代日本人の平均年収は男性474万円、女性377万円でした。

これを単純に足し合わせると851万円となります。つまり、お互いに平均年収を稼げれば結婚して子育てするのは全く問題がありません。

755万に対して851万であれば、少し生活に余裕があるので、子供が生まれるまで余剰分は使わずに投資し、子供が生まれたら時短や育休を少し取りながら補填することができるでしょう。

ここでそろそろ気付いた方もいるかも知れませんが、先程言ったように「男が仕事をし、女が家庭を守る」という生活は成り立たないというのは分かりますよね?
だって平均年収が男性474万円、女性377万円ですよ。一般男性一人がこの経済状況に対してはとてもではないけど太刀打ちできない。

男性一人が働いて755万円の年収は、それなりの高収入で無い限りは実現できません。
結婚をしたら僕たちの親世代のように旦那が稼いで妻が家庭を守ってという考え方は通用しないんです。

なのに大半の人はこの考え方が全然アップデートできていない。

ちょっとこのデータを見てください。 これは内閣府が「夫は外で働き,妻は家庭を守るべきである」という考えに対する意識調査をしたものです。
普通に考えたら「今どきなんてこと言っちゃってんの?」って思うような価値観ですが、なんと男女共に40%近くがこの価値観に賛成なんですよ。 なんなら20歳〜29歳の女性が一番割合としては多いんです。

そして、結婚相談所はかなり保守的な人が多いので男女ともにこういう考えの人が非常に多いです。

さっきも言ったように、収入なんか男女とも平均で稼げていれば良いのです。
やれ自分が稼ぐことを忘れて「男は最低でも600万以上稼いでいる人じゃないと嫌」だの、やれ平均よりちょっと上くらいしか稼いでいないのに「俺の方が稼いでいるんだから家事分担は相手が多くて当たり前」だの都合の良いことを言い出します。

未だに男性に稼いでほしい思っているし、未だに女性に家庭を任せたいと思っている人が4割もいるんですよ。
だからこれを聞いている人の大半も考えがアップデートできていない人だと言っているんですよ。
ここまで聞いて「自分は違う」と思った人は大丈夫です。
でも、ちょっと心当たりがある人は一緒にアップデートしませんか?

男性に限って言えば、自分の稼ぎだけでは妻子を養っていけないことくらい自分でも分かっているでしょう?だから共働きをしてくれる女性を望むんでしょ?
であれば、いかに女性だけに負担をかけないように家事も育児も分担する前提で話をしなければだめなんですよ。
お見合いに行って「得意料理はなんですか?」とか「家事はできますか?」なんてはじめから押し付ける気満々な質問したら誰も結婚しようだなんて思ってもらえませんよ。

そんなことよりも「一人暮らしなので一通りの家事はできます。」「こういった時代なので役割にこだわらずお互いに助け合って生活していきたいです。」ってアピールも必要なんですよ。
考え方をアップデートした男性が増えない限り、男性の収入に寄りかかろうとする女性はいなくなりません。 あなたの収入には目もくれず、高収入な男性しか相手にされない婚活市場が残り続けます。

仕事だけやって家の事は任せたいのであれば、少なくとも先程言った755万円以上は稼ぎ、奥さんの収入は求めない、当てにしないくらいの甲斐性が必要になります。
(家のことを全て任せるのであれば775万円どころでなくもっと必要にはなると思いますが…)

女性に対して言えることは、はじめから男性の収入に頼るスタンスはやめましょう。 高収入な男性になるほど、収入面で当てにされることを極端に嫌います。 当然男性も自分が当てにされるのは嫌だから、アップデートされた考えの人は家事や育児にもフェアに積極的に参加する方が増えています。

なので結婚後も平均年収は稼ぐだけの気持ちは持っていてください。
子供ができたら専業主婦になりたい。パートでのらりくらりと生活していきたい。でも家事は分担してほしい
こういった考えが透けて見えた瞬間に結婚からは遠のきます。

もちろん個々の事情で子育て中の女性の働き方は変わります。
それは夫婦で考えることと思いますが、一つ覚えておいていただきたいことがあります。
男性は好きな女性であれば養っていくことは全然構わないと思っています。 ただ、好きになってもらってもいない最初から自分の事を主張して経済活動を放棄しようと考えている人間を養うつもりはありません。

そしてですが、収入を全て依存してしまうと家の事は全て押し付けられてしまう可能性もありますので、覚悟が必要となります。

何度も言いますが、男女ともにこの時代背景を考えて相手と一緒になれば自分が何を相手に提供できるか? これを徹底的に考えて相手に選んで貰う必要があります。

婚活は恋愛とは違います。
恋愛の場合、お互いに好き合って付き合い始めます。そして元々好きなので多少の事は目を瞑ります。
一方で婚活は他人同士から始まります。 このとき自分の利益だけを考えて相手を探しても結婚はできません。あなただって逃げるでしょ?

最近婚活に苦戦している人を見ていると「夫は外で働き,妻は家庭を守るべきである」男女ともこの考えから抜けきれていない人が非常に多いです。

新しい考えを取り入れて脱却しているつもりでも自分の利益になる都合の良いところだけを参考にしているかもしれません。

今まさに婚活に苦戦している人は自分と一緒になることで相手に何をもたらすのかを考えて活動してみましょう。

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