いつか結婚相談所でも導入されるかも!?知らないとヤバい信用経済の話(前編)

長野結婚相談所En:courage(エンカレッジ) 婚活講座

こんにちは。
長野市で結婚相談所En:courage(エンカレッジ)の代表をしている宮下です。

このブログは婚活中の皆さんが疑問に思うことや不安に思うことを解消してもらうために書いています。

本日のテーマは「いつか結婚相談所でも導入されるかも!?知らないとヤバい信用経済の話(前編)です。

 

 

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いつか結婚相談所でも導入されるかも!?知らないとヤバい信用経済の話(前編)

今日の話は長くなりそうなので前編、中編、後編3回に分けて配信したいと思います。 まずは今日がその前編となります。

前編では信用経済の説明と信用経済と婚活がどう関係するかについて解説し、中編では婚活において信用経済がどのように使われるかについて解説します。 最後の後編に信用スコアを上げるためにはどうすればいいかについてお話します。

ちなみに今回の話は僕のこうなるんじゃないかな?っていう考えをお話ししています。 実際に偉い人がこういう政策を取ろうとしているわけではないので小話として聞いていただければと思います。

先日Twitterでプチ炎上がありました。 どこかの会社の偉い人のTweetでして、もう内容は消されてしまっているのですが…

確か…

タクシーの運転手さん、コンビニ店員さんなど目下の人にも横柄な対応をしてはいけない

こんな内容だったと思います。

何でこれが炎上しているかはさておき、そもそも最近はちょっとした言葉尻を捉えて炎上することが多いですね。

職業に貴賤は無い!」とか「差別は許さない!」というのは僕も賛成だと思います。 しかし、僕は結婚相談所で様々な人の話を聞いていますが、残念ながらほとんどの人はこの言葉とは逆の事をしています。

「現場仕事の人は嫌です」
「自営業は安定していないから嫌です」
「(子供を授かりにくいと思うから)これ以上の歳の方は嫌です」

こんな事を言う人ばかりですよ。あのTweetを偉そうに叩ける人なんか何人いるんだろうなと不思議に思っています。 こういう事を言うと「婚活している人はより好みばかりしているから結婚できないで余るんだ」とおっしゃる人がいます。

残念ながらこういった考えの人は婚活をしている人だけではありません。
例えば2021年の日本の求人倍率は1倍を超えています。 なのに失業者は2021年末で170万人を超えています。 (労働政策研究・研修機構より)
残念ながら結婚してようがしていまいがより好みをしているのが我々です。

これを悪いとは言っていません。好きな仕事に就きたいと思っていることは普通のことだと思います。 ただ、裏返せば「こういう仕事はやりたくない」と心のどこかで自分も差別的に思っている事を自覚したほうが良いのではとも思います。

何でこんな事が議論になるかというと、基本的に今は貨幣経済と信用経済の転換期にいるからだと僕は考えています。

貨幣経済とはお金を持っている人が力を持つ経済です。 なので、結婚相手を選ぶ時は年収が少しでも高い人を選ぶ、就職する時は年収が少しでも高い職業を選ぶんです。 なぜならお金を多く持っている人が評価されやすく生きやすい経済だから。

一方の信用経済は後で説明します。

「人はお金では無い」と言われますが、今現在お金を介して生活をしているわけですから、お金を持っている人が評価されやすいのは普通のことだと思います。 なので給料の高い仕事が偉いという構図が出来ているのも自然と言えば自然です。

いつの時代も生活力のある人がやはりモテるんですね。 原始時代は獲物を取る能力が高い人がモテたし、戦国時代は戦いに強い武将がモテたりしました。 現在はお金を持っていればとりあえず餓死はしませんので、持っている人に人気集まるということですね。

この理屈でいうと、会社で偉くお金をもらう立場である彼が、それ以外を「目下」と表現したことについては自然という考え方も出来ます。(良いか悪いかは別ですが)

ではなぜ、その考え方が自然であるのに叩かれる必要があるのかということですね。 1つはそもそもお金を持てる層が少数であるから、もう1つは世の中が評価経済に移行しつつあり人を評価する価値基準がお金から信用に変わりつつあるからだと僕は思っています。

前者は単純ですね。妬みやっかみなんですが、それを抱く層が多ければその声が強くなります。後者の場合は…まだこれを意識している人はほとんどいないと思います。

信用経済が婚活にも影響

ここまでダラダラと話しをしてしまいました。 そもそも、婚活について語るはずなのに何で婚活と信用経済が関係あるのか?って話ですよね。

先程も世の中の価値基準が貨幣経済から信用経済に変わりつつあるとお話しました。 信用経済の考え方を理解していないとこれからの時代婚活どころか生きるのに苦労するよというお話です。

そもそも信用経済とは

そもそも信用経済とは、人間の年齢や性別、職業、購買行動など個人に紐づくさまざまなデータを分析し、個人の信用力を数値化したものです。

例えば、よく言われるのが「あの人は良い人だから結婚相手にはぴったりだよ。」って言葉は何度も聞いたことがあるでしょう。 いや、良い人って言われたって悪い人には見えないくらいで特に決め手には欠ける。 でも、その人の人となりがひと目で分かればもっと選びやすいですよね?

信用経済とは言葉の通り、目に見えない「信用」を数字で可視化して、その人の信用力を客観的に判断できる事を目的としています。

今現在、中国やアメリカなんかでは信用のデジタル化が進んでいます。 中国の信用構造が分かりやすいのでここでは中国の例を取ってお話します。

中国は5分野のデータを元に人間の評価を可視化しようとしています。

  • 身分特質(社会的地位、年齢、学歴、職業など)
  • 履行能力(過去の支払い状況、資産など)
  • 信用歴史(クレジット、取引履歴など)
  • 人脈関係(交友関係、相手の身分など)
  • 行動の傾向(消費の特徴など)

これに950点満点で点数を付けていって、人を評価しようと言う考え方ですね。 正直、お金で人を判断するよりも余程健全ではないのかなと個人的には思います。 だって、お金の場合は悪人でも多く持つことは可能ですが、信用の場合は普段の行いが良くないと点数が高くなることはありません。

中国の場合はこの点数があることを公表し、この点数目当てに国民が模範的な行動を取るよう狙っています。事実として、中国はレンタカー業界では料金の未払いが半減しているそうです。 払わないと自分の価値が落ちるのであれば払いますよね。

一方で日本はどうかと言うと、 みずほ銀行とソフトバンクが出資したJ.Scoreという会社が日本で初めてAIスコア・レンディングを開始しました。J.Scoreは個人の属性情報や職業、ライフスタイル、性格、借り入れ状況などの情報をもとに、1000点満点でスコアを算出します。

みずほ銀行とソフトバンクなので、手始めには個人融資とかスマホを分割購入する時の審査に使うのだろうなと思います。

今までも金融機関には信用情報を使用する文化がありましたので、それの延長線として使い始めているのでは無いでしょうか?

婚活とどんな関係があるか?

じゃあ、具体的に信用経済が婚活とどのように関係するのかをお話していきます。

まず先程中国の事例を出しましたが、中国のアリババグループも結婚情報サービスを展開しており、2017年に創業者のジャック・マーがこんな事を言って世界が驚きました。

「信用の評価点数は恋愛の必要条件になる。彼女のお母さんは『娘と付き合いたいなら点数を見せなさい』と言うだろう」

https://cakes.mu/posts/31506

特に信用経済が進んでいる中国の大企業のトップが、結婚に信用スコアが必要だと言ってしまったんですね。 ということはアリババグループの運営する結婚情報サービスももれなく会員を数値化して選ばせていると思います。

多分ですが、点数である程度過会員の段階を分けているのでその中でしか結婚は成立しないでしょう。

日本でも信用経済が盛んになってきたとしたら、結婚情報サービスや結婚相談所はどのようになるでしょう?
おそらくですが、自己PRの長い文章はなくなるでしょう。 なぜなら、いくら「良い人ですよ」と書いたところで信用が数値化されていれば、「良い人って書いてあるけど、支払いの点数が低いじゃないか!借金とか踏み倒す悪いやつなんだろ!」という感じで信用してもらえないですよね?

現状結婚相談所の自己PRは担当仲人が会員からインタビューして都合が悪いところはぼやかせて書いているところがほとんどです。 なので基本的には自己PRなどを書く必要は無くなるでしょう。 だって、点数を見ればだいたいどんな人か分かるんですから。 いくら「パートナーと家族を支えるために専業主婦になります」とか「家事は分担します」なんて書いた所で怠け癖が数値化されていたら意味ないですしね。(こんな数値があるかは知りませんが)

これを聞いてしまうと、「世の中冷たくなってきたな」とか「もっと血が通ったサービスが良い」と思うかもしれません。

しかしながら言わせていただくと、昔から結婚は信用でした。

遡ると昔は、恋愛結婚でなく見合い結婚が主流でした。 見合い結婚の場合、結婚相手のマッチングは仲人が行っていました。 仲人が両方の勤め先、家柄など大体の事を把握した上でお見合いを組んでいました。 仲人が相手の信用を担保することで、結婚する人もその両親も安心してお見合いをしていたわけです。

見合い結婚の場合は仲人や親が釣り合いを見て結婚を決めている場面も多々ありました。 例えば良家同士の結婚は当たり前にありましたし、良家だけど男の子がいない家に婿入りする条件で結婚して実家も潤っていくという政略的なパターンもありました。

そして、世の中の流れは変わっていき、いつしか恋愛結婚が主流に変わってきました。 それと一緒に「恋愛結婚は先進的」「見合い結婚は相手が見つからないだめな人」という考え方が生まれてきました。

恋愛結婚の場合ですら、今はそこまでやりませんが、興信所に依頼をして相手の素行調査であったり、結婚相手が信用に足る人物であるかは当たり前のようにチェックされていました。

多分序列を強く意識し始めたのはそこからでないかなぁと考えます。 それは差別的な意味ではなく、「僕が大卒なのでせめて、話には付いてきてほしいから大卒の女性が良い」とか「私がある程度稼いでいるから、男性には自分以上に稼いでもらわないと尊敬できない」のようなカジュアルな感じですね。 要はみんな釣り合いを意識しているのだと思います。

そして結婚相談所でも会員の属性によって序列が出来ていると言わざるを得ません。 「いや、君はこの人に申し込んでも厳しいと思うな」というのは仲人をやっていればある程度分かります。 どんな人が受け入れてくれるかは分かりませんが、この人に申し込んでも厳しいだろって言うのは経験則から分かります。

「じゃあ、この釣り合いについてわかりにくいから数値化してくれない?」 という人が出てくるんですよ。 そう。信用経済というのは人間同士の釣り合いが数字で可視化できるものだと思ってください。

まぁ、信用経済っていうのは婚活のために出来た考え方では無いのですが、ビジネスとか人間の付き合いでは一番使いやすいので遅かれ早かれ導入されていくものと思っています。

この経済の中では「自分の信用スコアが500点であれば、相手は490〜550点の間で探してみようかな?」とか「400点?私とは釣り合わないから会わない」というように今以上に序列化が進むことになると思います。

なんとなくですが、冒頭でお話した炎上の話を見ていると、人間は公平に扱われるとみんな思い込んでいるんだなぁと感じました。 人に分け隔てなく接するのは大切なことなんですけど、建前だけではなく社会の本音を知っておいたほうが良いなと思いましたし、これを知っておかないと苦労するだろうなぁと思ってシェアしました。

前編では信用経済はどんなものか?そして、信用経済が婚活にどう関係があるのか?について解説してきました。 中編では婚活ではどんな感じで使われていくんだろう?ということをお話していきます。

 

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