こんにちは。
長野市で結婚相談所En:courage(エンカレッジ)の代表をしている宮下です。
このブログは婚活中の皆さんが疑問に思うことや不安に思うことを解消してもらうために書いています。
本日のテーマは「結婚制度から考えると日本の男性は恵まれているなぁと思った話」です。
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皆さんは一夫多妻制と聞いてどう思いますか? 一夫多妻制というのは一人の男性が複数の女性を妻として迎える制度の事です。
最近では一夫多妻制であれば少子化は解決できるのでは?という声が上がっています。 ちなみに僕個人も倫理的な問題を無視すれば一夫多妻制を導入すれば少子化自体は防げると思います。
そして、一夫多妻制は男性からしたら夢みたいな制度に聞こえるのではないでしょうか? 残念ながら今からする話は鼻の下を伸ばしてしまった男性の下心を打ち砕くような話になります。
今日は一夫多妻制について調べてみましたので皆さんに共有したいなと思います。
そもそも日本は一夫多妻制の国だった
一夫多妻制と聞いて皆さんはどんなイメージを持つでしょうか?
男性からすれば数人の女性を合法的にとっかえひっかえできる制度で夢のように感じる制度かもしれません。
一方で女性からしたら、野蛮で時代遅れの制度と見られるかもしれません。
しかしながらそのイメージはどちらも正しくありません。 実は、日本も古から一夫多妻の文化がありました。 男性からすれば夢の文化でも無く、女性からしても時代遅れの制度でもありません。
日本が一夫一妻制になったのは1900年くらいですので、一夫多妻制度が廃止されてからまだ100年ちょっとしか経っていません。
一夫一妻制の国は少数派
そして僕も調べていて驚いたのですが、一夫一妻制を取る国というのは実はそんなに多くはありません。1人の人をずっと愛するっていう僕たちの常識はどうやら少数派のようです。
人類学者のマードックさんが分析したところ、世界の238あるの人間社会で一夫一妻制しか認められていない社会は43しかありませんでした。割合に直すとわずか18%です。
82%の社会が複数の異性との婚姻を認めているのです。
これを見ると僕たち日本人がとても特殊な民族に思えます。
一方で、調査された民族の中には婚外交渉を積極的に奨励しているところもあります。さらに、一夫一妻制を敷いている社会でも、その50%が特定の条件下で婚外交渉を認めています。
日本も昔は祭りの日などは婚外交渉をしていた文化がありました。 理由としては人口の減少を防ぐためだったのだろうと思います。
一夫多妻制は男性に都合がいいのか?
ここまで聞くと一夫多妻制や婚外交渉など、随分男性に都合が良いように見えます。 しかしこういった制度は実は女性を守るための制度でもありました。
例えば、イスラム教の国が一夫多妻制を敷いていることでは有名です。イスラム教が一夫多妻を認めるのはなぜかといえは、戦争で夫を失った女性を救済するためでした。
スケベな男たちが作った制度ではなく、未亡人となり生活に困った女性を経済的に豊かな男性が支えていこうとしている人道的な制度です。
一夫多妻制と聞くと羨ましいと考える男性もいますが、この制度は決して男のパラダイスではありません。
イスラム教の例を取ると複数の妻を迎えるには、現在の妻の了承を得なければなりません。 そして夫は、全ての妻を平等に愛する義務を負います。例えばひとりの妻に宝石を買ってやれば他の妻にも同じものを買う必要があります。第一夫人、第二夫人で値段を変えるなんてことは許されないそうです。
では、プレゼントを買わなければ良いかというとそういうわけにもいきません。
僕らもそうですが。女性に日頃の感謝を伝えるためにはなにかしらプレゼントを贈って愛情を伝えなければなりません。
このようなことを何人もの妻にするのですから、裕福な男でなければ不可能です。 このため、一夫多妻制を認められている国でも、実際に複数の妻を持っている男は少数派です。
この時点で多くの男性にとっては一夫多妻制など関係がなくなります。
そして一人の男性が複数人の女性を独占してしまうと、必ず相手のいない男性が出てきます。日本もそうですが、今は世界的な男余りの状況ですので結婚できない男性がどんどんと出てくるでしょう。
だって、女性からすれば平等に愛してもらえるのであればお金と権力を持った男性やイケメン男性と結婚したいでしょう。
魅力的な既婚者がいて、将来の結婚が無くてもその人と不倫に走ってセカンドを良しとしてしまう女性がいる現状を考えると、納得は行きます。
頼れない男性との結婚を考えるのであれば、経済力も力もある男性の2番目、3番目になりたいと思う女性は多いでしょう。
これを考えてみると、一夫多妻制というのはどちらかと言うと男性よりも女性に有利な制度と言えるでしょう。
なんなら、アフリカにキリスト教が持ち込まれ一夫多妻制が廃止されそうになった時、最も反対したのは男性ではなく女性たちだったそうです。 女性たちからすると、新しい妻を迎え入れて、妻が増えた方が自分達の家事労働は軽くなるからだそうです。
一見女性差別的にに見える制度でも、差別されているように見えていたはずの女性から支持されているみたいです。
女性は能力のある男性の遺伝子を残せますし、生物学的な種の発展という考え方からしても合理的です。
国としてもそちらのほうが子供が生まれやすいですし、生まれた子供も優秀になる確率が上がります。
そして一夫多妻制度が導入されれば一番割を食うのが非モテ男性でしょう。 彼らは結婚もできなければ自分の遺伝子も残せませんので…
人間という種としては一夫多妻制が良いだろうし、倫理的な観点では一夫一妻制が良いだろうし… 人間や社会の構造は単純ではないということでしょう。
でも、日本はせっかくこういう制度なので、社会が悪いなどと言わずに前向きに日本の結婚制度を活用して婚活してほしいなと思います。
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